RC造、3階、延べ9500m² 工事費60億円
中富良野町は、2023年度に着工する中富良野小と中富良野中の統合校舎建設を、最短で5月に一般競争公告し、6月に入札したい考えだ。規模はRC造、3階、延べ約9500m²。工事費に約60億円を投じ、23、24年度の2カ年で施工。25年度に供用開始し、26年度に義務教育学校としての開校を目指す。
町は入札に向け、今月末までを期間に国土交通省の入札契約改善推進事業で支援を受けている。地元企業の受注意欲を考慮した上で透明性・公平性を確保した発注方式とする。入札時期は国の補助内示を前提とするため、流動的だ。
北町8の8に位置する中富良野小と、南町9の19にある中富良野中は両校とも建設から40年近くが経過し、2校の耐力度調査を進めた結果、改築を決めた。
基本設計と実施設計は柴滝建築設計が担当。屋体として活用する「プレイコート」を中央に置き、周りを校舎で取り囲む回廊型を想定する。1階に図書館、2階に職員室を置き、普通教室は2、3階、特別教室や支援教室は1、3階に配置するイメージ。多目的ホールは全フロアに設ける考えだ。
建設地は同中のグラウンド。現校舎は25年度に解体し、跡地は通学用の広場や駐車場、送迎ロータリーとして活用する。グラウンドは校舎建設によって手狭になるため、隣接するパークゴルフ場を取り込む。
脱炭素の取り組みの一環として、新校舎はZEB Ready基準を満たす施設を目指す。