遠別町の旧とんがりかん改修へ
留萌管内8市町村の2023年度予算に占める工事請負費の総額は66億8295万9000円となった。増毛町と苫前町、初山別村、天塩町が骨格編成だったため、前年度当初比(留萌市のみ肉付け補正後比)に比べ34%、34億4912万2000円減少した。伸び率が最多の遠別町は、道の駅「えんべつ富士見」敷地内にある旧とんがりかん改修に取り組む。
増毛町は1月に選挙を終えたため、苫前町と初山別村と天塩町は統一地方選挙を控えているため骨格編成となった。
留萌市 総額は前年度肉付け補正後比で0.9%減少。過疎対策道路整備に2億1300万円を充て、南町5号通を含む5路線で排水路の入れ替えや路盤整備に取り組む。公住長寿命化は2億2800万円を投じ、平和、アザレア団地で外部改修、錦町、ポプラ団地で給排水管改修に取り組む。
増毛町 特別養護老人ホーム明和園建て替えが完了し82.2%減となった。別苅地区の古茶内線にある本小樽間内橋をボックスカルバート化するため、4730万円計上した。
小平町 第2旭団地建て替えの初弾工に着手する。23―31年度で14棟50戸を18棟36戸に再編する計画。黄金橋と七宝橋は床版取り換えや塗装塗り替えなどを進める。
苫前町 新規の夕陽ケ丘線改良は2591万6000円を措置し、左折路線の設置や拡幅に取り組む。橋梁は旭東、間宮、農水、山下橋の修繕に計2022万9000円を措置。とままえ下水浄化センターの制御盤や自動制御装置更新などに1億6400万円を盛り込んだ。
羽幌町 陸上競技場の芝生張り替えや総合体育館改修が終わり、総額は29.1%減少した。幸町団地建て替えに1億2121万4000円を充て、2棟4戸を新設する。
初山別村 骨格編成となった自治体で唯一、総額が前年度を上回った。村道明里二股2号線の中峰橋補修に9800万円を計上。支承と主桁で再塗装、伸縮装置の防水、橋面防水などを展開し長寿命化を図る。
遠別町 継続の町立診療所新設に11億7938万7000円を措置したことで、8市町村で最大の伸び率となった。旧とんがりかん改修には4億円を投じる。S造、2階、延べ488m²の建物。1階は幼児や小学生向けの遊戯施設を置き、2階はワーケーションやテレワーク向けのオフィスを配置する。
天塩町 北留萌消防組合消防署が天塩支署を耐震改修するため負担金5841万円を充当。雄信内22号線22号橋は、下部のひび割れ補修などに9800万円、更岸5線の14号橋は上部架け換えに3000万円を投じる。