240mを2工区に分割
三笠市は、三笠3号幹線の排水対策で雨水管渠増強を計画し、2023―27年度の5カ年で新ルートを含む延長1200mの雨水管を布設する。建設事業費は6億円を試算する。初弾は口径1500mmで延長240mにわたる雨水管布設を2工区に分け、6月に指名競争入札する予定だ。各工区の工期は10月まで。
現三笠3号幹線は、柏町の三笠グリーンパーク付近を起点とし、幾春別川に架かる新本郷橋付近を終点とする延長2720mの雨水管。口径300―2000mmのコンクリート管を布設している。
19年8月に1時間当たり73mmの雨が降り、若松町の消防署庁舎付近が浸水した。市は浸水地域の解消に向けた排水対策を策定。これを基に20年度に降雨時の流量・流速調査を実施し、21年度に下水道認可変更をした。22年度に雨水管渠増強の詳細設計を日水コンで進めた。
延長1200mの雨水管布設は、起点が既存ルートの消防署庁舎付近、終点が新ルートの幾春別川に架かる新本郷橋付近とする。
既存ルートの三笠市街35号線と三笠市街12号線の交点から、三笠市街30号線を経由する延長600mは、既存管を生かし、並行して口径1500mmの雨水管を布設。通常は新設管に排水し、1時間当たり50mm以上の大雨時は新設管と既存管で排水する仕組みとする。
残る600mは三笠市街30号線の堤町公園付近から、幾春別川に架かる新本郷橋付近を終点とする新ルートで、口径1800mmの雨水管を布設する。
23年度は、既存ルートの延長240mで、強化プラスチック複合管の雨水管を布設。工事費に1億2400万円を見込む。24、25、26年度は各延長250m、27年度は延長210mのヒューム管の布設を予定している。
また、新ルート区間内の用地取得のため、7月に用地確定測量・家屋調査の指名競争入札を予定。委託料600万円を見込む。業務期間は9月まで。