日本左官業組合連合会は、5―8日の4日間、今夏に帯広市で開催する第49回全国左官技能競技大会に向け、札幌市産業振興センターなどで強化合宿を実施した。参加者らは互いに学び合い、技術を磨いた。
2年に1回の全国大会は、日左連が主催。道内では初開催となる。全国10ブロックの代表10人と日左連会長推薦1人の計11人が日頃培った技能を競い合う。
強化合宿には大会に出場する選手全員をはじめ、講師・スタッフらが参加。制作課題の概要説明のほか、講師の実演指導・実習に取り組んだ。
2回目の参加となる阿久津左官店(本社・栃木)の遠山雄太さん(39)は「今回の課題はシンプルさの中にも、細かい左官技術が要所要所で試される。頑張りたい」と意欲を見せた。
北海道ブロック代表で丸富山下工業(本社・札幌)の田澤晃さん(40)は「まだまだ自分は経験不足。他の選手から学ぶことがたくさんあった。合宿を通して、あらためて左官の奥深さを感じた」と話し、「本番は一生懸命、良いものを作りたい」と意気込む。
課題の立案者で日左連左官技能委員会の荒木富士男委員長は、「初開催となる北海道をイメージし、課題のテーマは北の四季。左官の新しい技術と伝統工法を織り交ぜたデザインに仕上げた」とし、「左官の技術を受け継ぐ場となり、左官のやりがいを感じてもらえるような大会にしたい」と期待を寄せた。
第49回全国左官技能競技大会は8月9―12日の日程で、帯広市総合体育会で開かれる。