メタバースのプラットフォーム活用 就活生、ゲーム感覚で体験を
仮想空間技術で建設現場の様子を伝えたい―。田中組(本社・札幌市中央区)は自社ホームページに、施工現場や本社社屋を3Dモデルで表現したPR版ワールドを公開した。業界の担い手確保の一助へつなげたい考えだ。
同社では2022年、土木部内に建設DX推進室を設置。室蘭開建発注の工事で現場事務所や休憩所、1次下請けをアバター(分身)が参加する会議ソフトで結び、遠隔会議を実施するなどオンラインを駆使した取り組みを始めている。
今回はインターネット上の仮想空間「メタバース」のプラットフォームである「クラスター」を使用。アカウントとアバターを設定すると、港湾や橋梁、道路など同社の施工現場へ降り立つ。自分の分身が工事現場を訪ね歩く感覚を体感できる。
メタバースの活用について松井智樹総務部長は「パソコンなどのデバイスがあればどこからもアクセス可能。就活生にはゲーム感覚で体験し、建設業への興味を持つ契機になる」と話す。今後はユーチューブやSNSでの配信を予定している。
関連リンク
【公式】株式会社 田中組 | 北海道の総合建設会社(外部リンク)