既存施設リノベーションなど
岩内町は、2026年度の開校を目指す義務教育学校「岩内中央学園」建設の初弾工を、主体や電気など6分割で7月下旬にも指名通知する。いずれも8月の入札、9月の着工を予定。完成時期は校舎棟増築の杭基礎が24年3月、既存施設のリノベーションは25年12月を見込んでいる。
町内には岩内西小、岩内東小、岩内第一中、岩内第二中の4小中学校があり、老朽化や児童数の減少、学力向上の必要性といった課題を抱える。このため、一貫性のある教育を導入して子どもの個性や能力を育む。
建設予定地は高台202。地域交流センター(1975年建設、RC造、3階、延べ6127m²)と町民体育館(76年建設、S一部RC造、2階、延べ2236m²)を改修し、主に学校の教室や体育館として使用する。
増築は、地域交流センター北側の学童保育スペースを含む校舎棟(RC造、3階、延べ4165m²)、敷地東側の図書室と給食室(RC造、平屋、延べ662m²)、町民体育館東側の武道場(RC造、2階、延べ618m²)、機械棟(RC造、平屋、延べ321m²)を見込む。
中央にエントランス広場を設けて、来客用駐車場26台を確保。グラウンドは表土の入れ替えなどを予定する。当初、グラウンド側に職員用駐車場70台を確保する想定だったが、近隣の土地に設ける計画に変更した。
外構などを除く工事費は約54億円。基本・実施設計はアトリエブンクが担った。
23年度は校舎棟増築部分の杭基礎のほか、地域交流センターと町民体育館の大規模改修で主体、強電、弱電、空調、衛生―の合わせて6分割で入札する方針。既存施設は建具、照明LED化、エアコン設置、水道設備の改修を施す。23年度予算に建設費5億704万5000円を充てた。
増築の主要部分とグラウンド整備は、24年度の発注を予定する。
現4校の活用法や、町民体育館の機能をどう補うかは今後決める。