
休憩中も飲めるレモンサワーが誕生(ラベルは開発中)
HT RaisePLAN
建設業のIT支援などを手掛けるHT RaisePLAN(エイチティライズプラン)は、ノンアルコールレモンサワー「現場、お疲れ」を開発した。運営するコミュニティ「現場ラボアカデミー」に所属する全国建設業者の声から誕生した企画。建設業限定、差し入れ専用飲料として現場の休憩時間を楽しみ、盛り上げる商品を目指した。27日からクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」から先行予約販売を開始。納品は8月末を予定する。
武田祐樹代表は2020年、現場効率化や建設業界を盛り上げたい思いから17年間働いた川田工業(本社・帯広)を退職。現在は幕別町に拠点に置き、個人でITを活用した施工管理の効率化や新規入場者教育用の動画作成などを手掛ける。大樹町に建設した認定こども園たいきの現場では、工期10カ月で業務時間2100時間の削減に成功した。
自身のユーチューブチャンネル「建設業を持ち上げるTV」で発信を続ける中、現場ラボアカデミーを設立。業界を盛り上げたい思いを秘める建設会社の職員が全国から集まり、現場の効率化や面白いアイデアを共有している。
今回の商品はアカデミー内の雑談がきっかけ。「建設業の人しか飲めないものなら絶対買う」という話を受け、すぐに企画した。現場監督時代に差し入れとしてブラックコーヒーやビールなどをもらった経験はあるが、若い従業員があまり飲まなかった。「ノンアルコールなら休憩中も飲めるし、何より仕事中にレモンサワーを飲むという響きが面白い。若者含め現場に携わる幅広い世代で盛り上がれる機会になる」と考えた。

建設業界を盛り上げたいと意気込む武田代表
製造は「コアップガラナ」を販売する小原(本社・七飯)に依頼。北海道のミネラル豊富な水をベースに試作を重ね、レモン果汁5%と塩を加えて濃い味わいに仕上げた。疲労回復や熱中症対策に有効だ。
1本230mlで1ケース24本入りの500ケースを限定生産。クラウドファンディングサイトから1、3、5ケース単位のコースで販売する予定だ。価格は1本220円だが、コースで購入すると1本当たり200円程度となる。
建設業限定、差し入れ専用と銘打ち、特別感を演出。暑い日に外で働く職人に手渡したり、安全大会の参加者への贈答品にも使える。
武田代表は「現場は空気がぴりつき、とても疲れる。休憩時間も最近はみんなスマホを見て静かに過ごす中、商品を手に若者から年配まで楽しくコミュニケーションをとる機会になれば」と話す。
特設ツイッターでは「現場あるある川柳」を6月末まで募集。大賞受賞者には1ケースが贈られる。