雲石峠急カーブ解消など
八雲町は2024年度にも、国道277号の改良や災害対策の要望活動を始める。熊石見日町の雲石峠を中心に急カーブの解消や擁壁設置を想定。整備効果の見込みなどを整理した上で、23年度末までに要望書を策定する。

交通の難所が多いため安全対策が急務となっている
江差町柳崎町にある227号との交点から、八雲町立岩にある5号との交点まで60.9kmを結ぶ。幅員は7.5―9mとなっている。
八雲町内では市街地と熊石地区をつなぎ、地域の人的交流や物流を支える。沿線に温泉施設などがあるため観光面でも重要な路線だが、雲石峠などで急カーブや急勾配が多く交通の難所となっている。大雨をはじめ自然災害で、毎年のように通行止めが発生する課題も抱える。
このため町は、利便性の向上や安定した物流経路の確保を目的に擁壁設置や道路改良を求める計画だ。プロポーザルで公募している整備効果の検討と要望書策定業務の受託者を6月にも決め、年度末まで作業を進める。
30年度末予定の北海道新幹線新駅開業を見据え、周辺地域の産業や観光に与える効果も盛り込むなどアピール材料を増やしたい考えだ。