旧中央保育所など候補
富良野市は、役所周辺の未利用不動産(予定含む)について、売却や賃貸を検討している。旧中央保育所や、こども通園センター、来庁者駐車場が候補。民間需要を把握した上で個別に計画を立てる。
旧中央保育所は保育施設の再編に伴い2014年に閉園。規模はS・W造、平屋、延べ655m²で、1976年の建築だ。弥生町4539の10にある敷地2826m²に立っている。
末広町24の15にある、こども通園センターは、保健センター2階に機能を移すため24年度以降に現施設を使用しなくなる。規模はW造、平屋、延べ451m²で、築50年以上が経過。敷地面積は1608m²だ。
旧中央保育所と、こども通園センターはどちらも老朽化が著しい。市も維持管理上の負担を懸念している。土地・建物一括で利活用できない場合は、解体についての議論が必要になる。
22年9月に新庁舎が開庁し、旧庁舎跡地に新しく来庁者駐車場を設けることから、既存の来庁者駐車場(弥生町4524の72、土地2612m²)と職員駐車場(弥生町4538の60、土地2142m²)も未利用になる予定。ただし、どちらかは職員駐車場として継続して使用する可能性がある。
いずれの物件も用途地域は建ぺい率60%、容積率200%の第1種住居地域となっている。
公共施設の集約や用途廃止が進み、市有未利用地が増加している。市は公住東町団地跡地で宅地分譲に着手するなど、売却や賃貸以外にもさまざまな手法で遊休財産の利活用を推し進めようとしている。