擁壁や法枠更新
稚内建管は、稚内市こまどり3丁目1の急傾斜地の再整備について、2024年度に着工する計画だ。劣化の進む擁壁や法枠を更新し、安全性を高めることを目的とする。23年度に事業化し、26年度に完了予定だ。事業費は4億円を想定している。
高台にある稚内市こまどり3丁目の稚内テレビ中継局の北東に位置する同地区は、最大崖高22m、最急勾配40度の斜面となっており、斜面の下には人家11戸が立ち並んでいる。
1990―94年度、04年度に法枠や擁壁などを整備した。しかし度重なる豪雨や凍上融解など自然外力作用で、擁壁の変状や法枠の浮き上がりが見られ、崩壊防止機能の低下が顕在化し、斜面安定度が著しく低下している。
擁壁や法枠の変状が増大し、斜面崩壊などの土砂災害に発展する恐れがあるため、緊急対策として擁壁と法枠を更新することを決め、23年度に事業化した。
計画では事業区間130mにわたり土留め柵や排水処理を施し、擁壁と法枠の更新を想定している。
23年度は調査設計に着手。再整備の手法や詳細な事業費を検討する。