公共空間活用を検討
札幌市まちづくり政策局は今夏、民間主導で進める道庁南エリアまちづくりの支援に着手する。都心部ビジネス街にある公共空間の活用について検討し、エリアマネジメントの促進で地域の価値や魅力の向上を図る。
中央区北1条西5―7丁目に広がり、都心まちづくりに重要な役割を果たす「はぐくみの軸」に位置する。
エヌ・ティ・ティ都市開発などの地権者が2021年度に「道庁南エリア研究会」を設立し、まちづくりのビジョンを策定。22年10月には、ビルの屋外スペースに仕事や休憩の場を設ける社会実験を展開した。24年度から27年度にかけ、地域ガイドラインの策定やまちづくり会社をイメージした体制の確立に向けて検討する想定だ。
市は23年度の支援業務として、ビルの公開空地や公園・道路、駐車場・駐輪場の分布や利用状況を整理し、活用の在り方を検討する。エリア内外の地権者や事業者、スタートアップにまちづくりへの期待をヒアリングし、海外も含めて先進事例も調べる。年度末にも調査結果をまとめ、研究会に情報提供して活動に生かしてもらう考えだ。
1日付で関連業務を公募型プロポーザル公告した。参加申請書や企画提案書を20日まで、同局政策企画部都心まちづくり推進室都心まちづくり課で受け付ける。月内の審査を経て最優秀提案者を選定する。