端材や単板と樹脂の組み合わせ アップサイクル建材開発

2023年06月10日 08時00分

アイカ工業札幌支店の兼好主任と鈴木さん

 アイカ工業札幌支店で建装・建材カンパニーに所属する兼好慎一郎主任と鈴木圭悟さんは、北海道のものづくり企業とコラボレーションしたアップサイクル建材を開発した。SDGsやアップサイクルを意識した取り組みで、家具工場の銘木端材や単板工場の規格外品を自社のレジン樹脂など化成品と合わせることで、独創的なカウンターや壁面材に仕上げた。市内でこのほど開いた新商品商談会2023に参考出展し、来場した建築家やインテリアコーディネーターらの関心を集めた。

家具端材や廃棄単板のアップサイクル建材を考案した
兼好主任(右)と鈴木さん

 家具工場を営む小笠原工芸社(本社・札幌)とハイブリッドカウンターを考案した。家具製造時に出るウォールナット無垢(むく)の端材を框(かまち)に活用し、アイカ工業のレジン樹脂とメラミン化粧板を合わせることで意匠性を高めつつ商品化に不可欠な強度向上と寸法安定性を図った。

 文教施設の床材などで有名な空知単板工業(本社・赤平)とは、独特な意匠性の壁面材を作った。床材としての製品規格から外れた節などのある廃棄単板を活用。節穴をレジン樹脂で埋め、独自の表情を作り出す。

 参考出展の壁面材は大地に点在する湖をイメージし、青と白のレジンで節を埋めたが、赤や緑などカラーラインアップが豊富な上、混ぜたり重ねて塗ることができるため、クライアントやコーディネーターの発想次第で独創的な壁を作れる。

 このほか、新商品商談会では防水工事会社シオン(本社・札幌)の歩道用ウッドチップを展示した。敷地内の雑木や間伐材を焼却・廃棄するのではなく、舗装材として再活用する工法。敷き詰めたウッドチップの表面にアイカのウレタン樹脂を流し込み、チップが飛び散って少なくなることを防ぎ、歩道としての耐久性を保つ。

 兼好主任は「地元企業とアイカがコラボレーションし、今まで捨てていた物を価値ある製品に変えていければ、北海道はもっと盛り上がると思う。輪を広げたい」と話している。


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