稚内商工会議所は、JR南稚内駅前を中心とした南地区再開発の調査を始めた。商店や飲食店、宿泊施設、共同住宅など施設の閉鎖や空き家の増加が進む南地区の将来の在り方を検討する。2023年度中に案をまとめ、稚内市へ提言したい考えだ。
稚内市は23―42年度を期間とする立地適正化計画案を作成。都市機能施設の立地誘導や、地域公共交通網が連携する持続可能でコンパクトなまちづくりと公共交通ネットワーク強化を目指している。
計画策定を受け、商議所は3月31日の通常議員総会で「南地区再開発調査検討特別委員会」の設置を決定。南稚内駅を中心に南地区のにぎわいを生み出す将来像について調査を進めることとした。
南稚内駅前には繁華街として多数の飲食店が立ち並ぶオレンジ通り商店街がある一方、老朽化のため19年8月に閉館した稚内海員会館などが立地。空き家や空き地が増え空洞化が進行している。
商議所は今後、月に1度のペースで委員会を開き検討を進める予定。南地区の再開発に必要な機能を洗い出し、新たな施設の必要性などについて議論する。