総事業費は2億円超え見込む

　名寄市は、特別養護老人ホームしらかばハイツの大規模改修に最低2億円を見込んでいる。2024年度の単年度工事を予定し、屋根外壁や給排水管の更新に取り組む。基本・実施設計は近く指名競争入札で通知する。

給排水管や暖房設備などを更新し環境整備する

　風連町北栄町51の1にある同施設は1987年に建設。ＲＣ造、平屋、延べ3492m²で、当時の風連町が町営で設置した特養老人ホーム。名寄市との合併後は社会福祉法人名寄市社会福祉事業団が運営している。建設当時のままの設備が多く、老朽化が著しい。

　ボイラ2基と給排水、暖房、給湯器の配管や居室にある手洗い場の水栓を更新。パネルヒーターは暖房効率が悪いため施設内全てを交換する。

　近年、車椅子利用者が増加していることから、動線確保を目的に洋式トイレを10個から8個に減らし改修。職員と利用者の利便性を図る。天井のすが漏りやひび割れが発生している屋根外壁の改修も盛り込む。

　工事は24年度の単年度を予定。総事業費は最低で2億円を見積もり、増額を見込んでいるという。工事には、国の老人福祉設備整備補助金を活用したい考えだ。

　23年度は1250万円を充て設計に取り組む。7月上旬に入札する。