総事業費8.5億円
根室振興局農村振興課は、道営草地整備西根室第2地区の2024年度着工を目指している。作業効率や土地生産性の向上を目的に、総事業費8億5000万円を投じ起伏修正や隔障物整備などを進める。
根室市西部に位置する同地区は、冷涼な気候と広大な土地資源を生かし大規模な草地型酪農が営まれている。しかし経年劣化による不陸や低地の過湿状態が発生。ほ場間や飼料貯蔵所の連絡道路は幅員が狭く不陸や泥濘化が著しい箇所もあり、牧草の運搬などに支障を来している。
対象エリアは温根沼大橋よりも西側で、受益地の大半がJR花咲線の北側に位置している。受益戸数は34戸、受益面積は719ha。23年度に新規採択され、27年度までの5カ年で事業を推進する。
事業のメインとなる草地改良には6億6200万円を投じ、718.3haを施工する。起伏修正Ⅰが716.3ha、起伏修正Ⅱが1.7ha、暗渠が0.8ha、管理用道路が4条345mという計画だ。
草地造成は0.8haの整備に500万円を見込み、内訳は草地造成Ⅰが0.3ha、草地造成Ⅱが0.5ha、暗渠が0.5haとなっている。
放牧区域の変更や採草地から放牧地への変更などに伴う隔障物は5カ所、6062mを整備する見通しで、事業費は6100万円を試算している。