旭川市は、省エネルギー改修(ESCO)による市内小中学校の照明LED化を公募型プロポーザルで募集している。設計・施工から維持管理などを一括で民間事業者に委託するもので、15年間のサービス料として総額13億5600万円(税込み)の予算を想定。参加表明書は7月3日まで受け付け、企画提案では施工・維持管理計画のほか、使用電力の削減量などを問う。
旭川市内にある小中学校の教室や廊下、屋内体育館の照明をLED化して使用電力と二酸化炭素排出量の削減を図るほか、照明吊り具の耐震化も進める。改修の計画から設計・施工、維持管理までを一括で民間事業者に委託し、光熱費の削減分で初期投資や管理費用を賄うESCO事業として発注する。サービス提供期間は2025―40年度までの15年間で、24年度は改修工事を予定する。
対象は小学校45校、中学校26校で、うち江丹別、嵐山、桜岡の3校は小中併置校。建て替えによりLED化が済んでいる東栄、旭川、千代田小と建て替え中の豊岡小、永山西小のほか、PFIで建て替えた高台小はESCOの対象外となる。
公募型プロポーザルは市の入札参加資格を持っている単体か複数業者のコンソーシアムであることが参加要件で、資格がない場合は法人登記など確認書類を提出する必要がある。企画提案では施工計画、維持管理の体制、サービス料について提案を求めるほか、使用電力の削減量、地域経済への波及効果なども算定する。
8月下旬にもヒアリングをして業務の受託候補者と基本協定を締結する運び。24年3月上旬までに候補者が詳細設計を作成した後に本契約を結び、4月から工事に入るスケジュールを想定している。