札幌開建は、長沼町の旧夕張川に設置した零号樋門・排水機場と零号揚水機場の移設に向けた詳細設計に着手した。旧夕張川の堤防整備に伴い、支障となる構造物の補償工事。両施設が併設しているため詳細設計後、用地取得してから同時に施工するが、着工は隣接する西長沼排水機場樋門の完成後となる見通しだ。
千歳川では河川整備計画に基づき、堤防整備172km、河道掘削60km、遊水地整備6カ所(洪水調節要領5000万m³)を実施している。遊水地整備は既に完了しており、現在は堤防整備をメインに、それに伴う構造物の改築・移設や撤去に取り組んでいる。
旧夕張川では、西長沼排水機場樋門の移設を2023年度から進めている。これが完了後、零号樋門・排水機場と零号揚水機場の移転に着手したい考えだ。
各施設の諸元を見ると、直轄管理する零号樋門・排水機場が1978年竣工。RC造で幅2m、高さ2.5m、延長35mの2連で構成し、集水面積は7.6km²、計画排水量は毎秒16.5m³となっている。
零号揚水機場は、ながぬま土地改良区が管理。1978年竣工後、2000年に改築した。S造で500mmの両吸い込み渦巻きポンプ2台で構成しており、排水量は毎秒0.583m³と毎秒0.575m³となる。
23年度の詳細設計で耐震照査や施工計画も同時にまとめる。