概算工事費22億円 防災倉庫や車庫も設置
ニセコ町は、羊蹄山ろく消防組合消防署ニセコ支署庁舎移転新築の2024年10月着工を想定している。延べ2720m²の規模を見込み、防災倉庫や町公用車の車庫も備える。基本計画段階の概算工事費は22億3480万円としている。
富士見74にある現消防庁舎(RC造、2階、延べ620m²)は1976年に完成。老朽化し、耐震性能が不足しているほか、耐震改修が難しいことから富士見47の役場庁舎跡地に建て替える。
2月にまとめた基本計画に続き、実施設計業務を創建社と5月に4950万円で契約した。業務期間は24年8月まで。
新庁舎はRC造、3階建てで計画。敷地が北西側に傾斜しているため、低い部分に1階、南側に2階以上を配置する。階段状の建物となる。
1階に22台分の公用車車庫と防災倉庫、2階に消防車や救急車の車庫、玄関ホール、消防資機材庫、消毒・救急資機材室、1階屋根部分を活用した26台分の一般駐車場などを置く。3階は事務室や会議室、食堂、仮眠室で構成する。
建物の正面、道道ニセコ停線側には奥行き約30mのスペースを設け、訓練や消防車両の転回に活用する。
24年10月から26年3月にかけて施工し、引っ越しや備品、防災無線の設置・移設などを経て26年7月の供用開始を想定している。工事の発注方法は検討中だ。
基本計画で示した概算工事費の内訳は、主体14億620万円、電気2億2820万円、機械2億1490万円、地中熱設備2億8670万円、外構9880万円。このほか、無線移設や現庁舎解体などの費用が生じる。
現庁舎跡地は駐車場やドクターヘリの離着陸場としての活用を検討している。