NPO法人双葉の露が開催
十勝を代表する重要文化財に、十勝人の建築作品が集結。NPO法人双葉の露は9月17―24日、帯広市内の旧双葉幼稚園舎で「十勝建築展」を初開催する。設計や施工に携わった建物のほか、調査研究した建物の記録をパネルで展示。地元建築士の活躍を見てもらうと同時に、園舎を活用することで建物の保全や認知度アップにつなげる。

参加を呼び掛ける佐藤代表理事(左)と鈴木支部長
東4条南10丁目9にある旧双葉幼稚園は2017年、国の重要文化財に指定。老朽化する建物の維持や保全は入園料やコンサートなどのイベント収益で賄っている。
今回は双葉の露が主催し、北海道建築士会十勝支部が共催、北海道建築士事務所協会十勝支部が協力。地元建築士に注目したイベントは管内初となる。
参加者は十勝に関係ある個人とし、十勝で設計事務所や施工会社に所属する人、建築作品が十勝にある人、十勝出身者とする。パネルの展示面積はA1サイズ1枚で、1人2枚も可能。作品は設計・施工した建物の写真や図面、自身が手掛けた調査研究の内容などを自由にまとめる。
出展料はパネル1枚1000円で、園舎の団体入場券が5人分がもらえる。来園者は入園料1人300円で見学できる。
参加募集は25日までとし、道建築士会と道建築士事務所協会の会員は各事務所、そのほかは双葉の露ホームページからメールで申し込む。園舎公開日の土日祝は施設内での受け付けも可能。スペースは園舎の代名詞である遊戯室を中心にパネル56枚分を見込む。
3日に園舎で開いた記者会見で双葉の露の佐藤俊光代表理事は「100年以上の歴史ある重要文化財で今回の展示ができて、建物も喜んでいるだろう」と目を細めた。
道建築士会十勝支部の鈴木徹支部長は「パネル展ができることは光栄。建築士が市民に作品を披露する機会は少ないので、良いところをみせたい」と意気込む。