函館開建は、函館市内の国道5号で自転車通行帯の整備を計画している。延長6.5kmを施工する見込みで、自転車の事故抑制や脱炭素化に向けた利用促進を図る。2023年度の北海道特定特別総合開発事業推進費(特特推進費)として配分された4億2900万円を投じる方針だ。
対象区間はJR函館駅前の国道278号との交点から道道函館上磯線との交点まで。主な幅員構成は歩道各3.25m、車道14.5mの全幅21mとなっている。
事業名は「5号ほか交通安全対策函館地区」で、「2050年カーボンニュートラル、グリーン社会の実現を支える社会資本整備の推進」をテーマに事業化した。市の第11次交通安全計画なども踏まえて取り組む。設計、施工時期などは今後詰める。
主な施工内容として矢羽根型の路面表示や、自転車通行帯を示すピクトグラムなどの配置を想定。道路の両側に設置するかや、施工に合わせて舗装を修繕するかなど詳細は設計を踏まえて検討する。
施工区間は市内でも交通量が多く、自転車事故が散見される。函館開建は「自転車の利用者が増加傾向にあることから、安全に走行できる環境を早期に整備したい。利用促進でゼロカーボン化にも貢献できれば」としている。