両機能備える複合施設新築も視野
七飯町はスポーツセンターと図書館整備の方向性を2023年度内に決める。独立した施設の建設か、両機能を備えた複合施設の新築を想定。建設地や着工時期は今後詰める。総事業費は10億円以上になる見通しだ。
本町5丁目6の1にあるスポーツセンター(RC造、平屋、延べ2179m²)は1973年に完成。体育室3室やトレーニング室などを備える。外壁や内部設備を中心に老朽化しているほか、天井が低く公式規格コートの確保が難しい。冷房設備がなく、トイレも十分な数を確保できていないため、建て替えなど再編の必要がある。
一方、町内には七飯町図書室(70年開設、延べ78m²)、大中山コモン(94年開設、延べ45m²)、大沼婦人会館(80年開設、延べ35m²)があるが、図書館はない。いずれも施設が古く利用スペースが狭いため、独立した図書館の新築を求める町民の要望が多い。
課題解決に向け、年度内に有識者をメンバーに含む検討会を立ち上げ、会合を複数回開いて方向性を話し合う。道内の先進地視察も予定している。
議論などを踏まえ、ドーコンが策定中の社会教育施設整備基本構想・基本計画に方針を明記する。業務期間は24年3月まで。パブリックコメントを経て成案化する。
建設地は未定だが、他の公共施設との位置関係や交通の利便性を考慮し、いずれの場合でも本町地区になる可能性が高い。