24年度は入浴施設、屋上防水など 配管、給水ポンプを今月下旬入札
南幌町は、南幌温泉を大規模改修する。2023―24年度に施工する予定。2カ年の概算事業費は8億5000万円を試算し、大半を24年度に投じる。老朽化が進む配管などを先行して23年度に改修。入浴施設や客室、屋上防水などは24年度に本格改修する。
南9線西15にある南幌温泉は、1991年建設の本館(RC造、2階、延べ1735m²、客室6室)と、95年建設の新館(RC造、2階、延べ2944m²、16室)で構成。日帰り温泉としても人気が高く、町の指定管理者としてアンビックス(本社・札幌)が施設運営している。
23年度は、本館の温泉機械室内にある配管改修のほか、新館の給水ポンプを改修する。11日の臨時町議会で、改修費4359万3000円を補正措置し、今月下旬に一括で入札を予定。工期は24年3月までを見込む。
24年度は8億円を投入して大規模改修する。本館で、露天風呂を新設し、脱衣室を拡張。2階の客室は、和室を全て洋室化するほか、6室のうち1室を2室にして計7室とする。レストランは改修し、隣接する休憩室を低床化して活用。休憩室は新館の1階のゲームコーナーや物品庫を改修して設ける。
新館のサウナ・ラドン泉は、サウナ施設として露天風呂を撤去し、外気浴ができる空間を提供。ラドン泉は水風呂にする予定だ。2階の客室16室の各部屋に内窓を設置。和室5室を洋式化し、1室にはシャワールームを設ける。残る和室11室は畳を張り替え、和室の大部屋2室には防音壁を施す。宴会場に隣接し喫煙所を設置する。屋上防水のほか、老朽化している外壁の一部を改修。エレベーター1基更新、共用トイレの和式を洋式化する。
敷地内の駐車場の一部はアスファルト舗装をし直す。改修の設計は創建社が担当した。
24年度の改修の工期設定については、運営会社と協議しながら今後決める考えだ。