上川総合局産業振興部は、2023年度に新規採択となった畑地帯総合整備中山間地域型麓郷地区(富良野市)について、24年度にも着工する計画だ。初弾は区画整理工事だが、調査設計も24年まで並行して進める。総事業費は18億円で、31年度の事業完了を見込む。
市東部に位置する同地区は、タマネギや小麦、テンサイ、スイートコーンなどの営農を展開する。老朽化した用水施設の更新や、ほ場の起伏修正に取り組み、営農作業の効率化を目指す。
全体では区画整理177haを計画。このうち整地177ha、客土28.3ha、除れき25.6haに取り組む。暗渠93.9haには60―200mmの合成樹脂管を布設し、疎水材には木材チップを用いる。区画整理を先行して着工する。
畑かん施設の給水栓や加圧施設、移動式スプリンクラーを更新するとともに、ほ場のくぼ地修正を施す。
同地区の受益面積は729haで、受益戸数は50戸となる。