最長は高野中央橋で187m
網走開建が北海道横断自動車道網走線の端野高野道路で整備する構造物の詳細が判明した。橋梁は高野中央橋など24橋、函渠は18基の新設を計画している。橋梁は2021年度に一部着工したが、上部は全て未着工。函渠は23年度に初弾に着工する。
端野高野道路は、道横断道の北見道路と美幌バイパスをつなぐ延長14.3km。2車線で幅員は13.5m(車道各3.5m、路肩各2.5m、中央帯1.5m)、設計速度は時速80kmとなる。起点が北見市端野町川向、終点が美幌町高野。
区間内のインターチェンジは、起点の北見東IC、北見端野IC、北見緋牛内IC、終点の美幌高野ICの4カ所がある。大型構造物を見ると、トンネルはなく、橋梁が24橋、函渠が18基ある。
橋梁は、24橋のうち14橋で詳細設計を終えた。高野中央橋が4径間連続鋼少数鈑桁で、橋長は区間最長の187.7mとなる。100m以上は同橋のみで、50m台が2橋、40m台が8橋、30m台が7橋、20m台が6橋という状況だ。高野中央橋と設計前の2橋を除く21橋は単径間となる。
下部は2橋で着工。区間の初弾となる北見東IC橋のA1橋台を21、22年度で施工。23年度は高野中央橋の橋脚P1、P2、P3をそれぞれ5月に一般競争入札した。24橋の下部は大半が逆T式橋台で、川向橋のA2橋台と高野跨道橋のA1橋台は箱式橋台となる。
函渠18基は全て詳細設計を終えていて、8月2日入札の川向改良ほか一から工事を開始する。最長は、終点側で町道を通すボックスカルバートの延長48.7m。美幌高野ICランプ部のみ2連型を採用し、延長21.6mでそれぞれ幅5.5m、高さ5.2mの断面を確保する。
延長別では40m台が1基、30m台と20m台が各8基、10m台が1基となる。
端野高野道路は19年度に事業化し、全体事業費は約480億円。進捗率は22年度末で事業全体が約9%、用地が約13%となっている。開通時期は未定。北見東IC以外の構造物は全て仮称となる。
区間内の函渠は次の通り。(①延長②断面寸法、幅×高さ③交差物件、起点から終点順)
◇北見市内▽函渠1①34.8m②5×4.8m③市道▽函渠2①27m②5×4.3m③市道▽函渠3①33m②5×4.3m③補償道路▽函渠4①20m②5×4.3m③補償道路▽函渠5①27m②6×4.8m③補償道路
▽函渠6①33.6m②6.5×4.9m③市道▽函渠7①34.2m②5.5×4.9m③市道▽函渠8①34.3m②6×4.9m③市道▽函渠9①37m②6×4.9m③市道▽函渠10①27.6m②6×4.9m③市道▽函渠11①32.6m②7×4.9m③市道
◇美幌町内▽函渠12①19.8m②7×4.9m③町道▽函渠13①23m②7×4.6m③補償道路▽函渠14①31m②7×7.4m③補償道路▽函渠15①28m②5×4.8m③補償道路▽函渠16①25m②5×6.3m③補償道路
▽函渠17①21.6m②5.5×5.2m×2連③美幌高野ICランプ▽函渠18①48.7m②7.5×5.3m③町道