道建設部は2015年1―5月の発注量について、前年同期の約370億円と同程度の規模を目指している。14年度補正予算が、大型だった13年度補正を下回る見込みから、年度内に発注する補助ゼロ道債と、15年度予算などを活用した4―5月の発注分を増やすことで確保したい考えだ。
建設部が執行する14年度ゼロ道債は52億5200万円で、前年度に比べて4.1%少ない。14年度補正は、北海道開発事業費の補助分が事業費ベースで83.7%減の106億5700万円にとどまり、補助に含まれる道分が減ることは確実な情勢。14年度当初予算の繰り越しとゼロ国債も下回る見込みのため、前年度に比べて活用可能な予算が限られている。
同部は、15年1―5月についても前年と同規模の発注量を確保するため、今後道議会に提案する補助ゼロ道債と、4―5月の早期発注分を増やすことで不足分を補いたい考え。発注済みのトンネルやダムといった長期債務負担工事の15年度支払い分を含めると、上回ることが見込まれる。
各建管はゼロ道債、補助ゼロ道債、ゼロ国債、翌債、繰り越し、15年度予算の早期発注分など5月までの工事情報を29、30日に公表する。