道内35市の2015年度予算案が5日までに出そろった。本紙集計によると、一般会計に占める普通建設事業費は2205億8255万6000円で、前年度当初を7.9%下回ったものの、2年連続で2000億円台に乗せた。最多は札幌市の777億6677万2000円。市長選を控えた骨格編成のため26%下回った。芦別市も骨格編成だが、消防総合庁舎新築の負担金増額により、2・4倍と35市中最大の伸びを示した。
35市の一般会計、特別会計、企業会計を合わせた15年度予算の総額は0.1%増の3兆8455億1414万円で、5年連続のプラス。一般会計は0.3%増の2兆1185億1292万6000円で、5年連続の2兆円台となった。
普通建設事業費は、補助と単独事業、直轄事業負担金、国などからの受託事業で構成。一部の市は、失業対策費や災害復旧費を加えた投資的経費を用いて算出した。
札幌や函館、石狩、小樽など14市は骨格編成となっている。
普通建設事業費が前年度当初を上回ったのは16市。骨格編成の赤平市は、芦別市と同じく滝川地区広域消防事務組合発注の消防総合庁舎新築負担金を盛り込んだため84.5%増えた。
釧路市は公住柏木団地KI、武佐団地R14の耐震改修や柳橋通4車線化への着工をはじめ、継続の学校耐震化PFI2期事業の支払いが本格化したため、2・1倍の大幅増を示した。
旭川市が155億2129万7000円で、札幌市に次ぐ規模。このほか函館市(149億4951万8000円)、北見市(148億604万7000円)、苫小牧市(108億8873万8000円)が100億円を超えた。
15年度に着工する主な事業を見ると、北広島市の新庁舎や江別市の江別小・第三小統合校、名寄市の名寄市立大学図書館、札幌市の円山動物園ホッキョクグマ・アザラシ館新築などがある。