道の2015・16年度入札参加資格の格付け基準点は、一般土木など多くの資格で現行(13・14年度)より引き上げになるもようだ。総合評定数値を構成する客観点の基となる経営事項審査総合評定値が各社上昇しているため。道は13日に決定通知する予定だ。
道の建設工事資格は13種類あり、うち9種類は複数等級で格付けされる。
主な資格の基準点を見ると、一般土木は現行で、A等級が1065点以上。1140点以上が全道的に受注活動を展開できるA1、1065点以上1139点以下が管内限定のA2にそれぞれ区分される。B等級は880点以上1064点以下、879点以下がC等級となっている。
15・16年度はA1、A2等級ともにボーダーラインが引き上げ、B、C等級は据え置きとなるもようだ。
A等級が880点以上、B等級が760点以上879点以下、C等級が759点以下の建築は、全等級の基準点が引き上げとなる公算が強い。
A―D等級の4区分からA―C等級の3区分に再編する農業土木は、A等級が現行の1075点以上から引き上げになる見込みだ。
多くの格付け資格で基準点が引き上げとなるのは、客観点のベースとなる経審で、アベノミクスに伴う公共事業発注量増加の影響により、総合評定数値に占める割合が最も大きいX1点(完工高)が、各社上昇していることが主な要因。
このほか、道は主観点となる技術・社会点で、35歳未満の若年者を雇用した企業を加点する「担い手の育成」の評価項目を新設するなど、最大値を215点として13点引き上げている。