札幌市が豊平川通の南北方面延伸で年内にも最適案選定

2015年05月19日 19時20分

 札幌市は南北方向への延伸を検討している豊平川通について、2015年中にも複数案を比較検討して最適案を絞り込み、関係機関との協議に掛かりたい考えだ。並行して最適案の詳細を詰めるため、調査検討業務をコンサルに外注する。

 都心部の交通渋滞緩和が目的。これまでに河川条件や地形・建物などの沿道条件を踏まえ、堤防沿いに延伸した場合の概略ルートを検討するとともに、技術的な課題を検討。14年度は関連調査業務をドーコンで進めた。

 北側への延伸については、南7条大橋以北の左岸約1・9㌔と右岸約2・1㌔を対象に、交通量の推計や解析、それぞれを対面通行とするのか一方通行とするのか、車線数・車線運用を比較検討。

 南側では、藻岩橋以南の左岸のみ約4・9㌔を対象として、真駒内通や五輪通、川沿石山連絡線との交差構造概略検討や実現可能性を整理した上で、藻岩橋から230号石山大橋付近までの延伸ルートを複数案を検討した。

 北伸のうち左岸側は、起点の南7条大橋から国道12号までを現道を活用しながら結ぶルートが理想だが、沿道の土地利用が進んでいることから現実的にどこまで伸ばせるかが課題。右岸側も現道利用が中心だが、豊平橋から一条大橋までの約600m区間は狭くて歩道もないことから、拡幅や堤防上へのルート付け替えが検討されている。

 南伸では、対象区間の一部が国道230号に近接する箇所があるほか、公園敷地にぶつかる部分もあるため、単純な延伸は困難。そこで数百mにわたり高架橋を整備する案などが浮上している。

 15年度はこれらの検討結果を踏まえて実現可能な最適案を絞り込み、開発局や道警など関係機関との協議に入る意向。詳細な調査検討にも取り掛かり、都市計画決定に向けた準備を進めていく。


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