大和ハウス工業(本社・大阪)と同社が100%出資する特定目的会社アセットツー(同・東京)が、北広島輪厚工業団地の用地を合わせて9区画取得したことが分かった。賃貸用物流施設を建設する。
4日開かれた北広島市議会運営委員会で理事者が報告。北広島市土地開発公社は4月20日、両社と土地売買契約を締結し、5月15日に引き渡した。同工業団地の分譲要綱によると、5年以内の操業開始を取得条件としている。
大和ハウス工業は輪厚工業団地1丁目3の2など8区画、合計20万4707m²を36億9981万4170円で取得。アセットツーは、輪厚工業団地2丁目1の2、1区画1万7747m²を3億171万3450円で取得した。いずれも賃貸用物流施設用地とし、既に数社から引き合いがきているという。
大和ハウス工業は物流、不動産、金融の各分野のパートナーをコーディネートする物流不動産ソリューション「Dプロジェクト」を全国で展開している。顧客の物流戦略に合わせて事業参画することで、顧客側は専用の物流施設などの資産を持たないノンアセットで事業展開できる。
札幌や新千歳空港にも近い北広島輪厚工業団地は35区画、38万8000m²で構成し、現在17区画、31万739m²が売却済みとなっている。市によると、残る18区画も商談中で、2015年度内に完売する可能性も出てきたという。