札幌市が山本地区に1.4kmの新ルート-18年度着工、完成に10年

2015年11月18日 19時27分

 札幌市建設局は、延長1・4㌔の道路新設を計画する仮称・山本小野津幌川沿線について、2018年度に山本川をまたぐ山本新栄橋から着工する考えだ。総事業費に約30億円、うち工事費には27億円を見込んでいる。27日と12月1日の地元説明会で合意を得ることができれば、16年度は用地確定測量を実施する。

 山本地区には、下水処理場や雪堆積場といった大規模な公共施設が多く配置されている。大型車両の交通量が多いが、同地区と市街地を結ぶ道路は、山本川に沿って南北に走る山本線1本に頼っている状況。今後は一般廃棄物最終処分場埋め立て地に厚別山本公園が造成されることもあり、一般車両を含む交通需要の増加が見込まれている。

 そこで山本線の混雑解消とアクセス性向上を図るため、新たなルートを確保することにした。

 厚別北4条3丁目のもみじ台通と厚別通の交点から、既存の小野幌146号線(延長約190m)を活用し小野津幌川に沿って北西へ向かい、野津幌川を新設橋で渡って厚別水再生プラザ南側を回り、山本線と山本川下連絡線の交点に接続する。この交点直前で山本川を渡るのが山本新栄橋だが、幅員の狭い既存橋があるためこれを架け換える形となる。

 整備幅員は車道6m、路肩各1・5m、歩道片側3・5mの計12・5mで計画。野津幌川に新設する橋梁は約80mの鋼橋、山本新栄橋は約15m、1スパンのPC橋を想定している。

 17年度は実施設計に入るとともに、同年度から4カ年で用地買収・物件補償を進める。工事は現橋の山本新栄橋架け換えが初弾になる見込み。

 一帯は地盤が軟弱で施工に当たって載荷盛り土を施す必要があることから、開通までには10年程度を要する見通しだ。


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