札幌市が4定補正案に道路ゼロ市債9.5億円を設定

2015年11月20日 19時32分

 札幌市は20日、27日開会の第4回定例市議会に提出する補正予算案の概要を公表した。一般会計と特別会計合わせて6億6990万円を追加する。施工時期の平準化を目的としたゼロ市債は、舗装等整備と道路新設改良に前年度同期比2・3倍となる計9億5000万円を設定。2016年度供用を目指す盤渓北ノ沢トンネルの関連工事前倒し発注に備え、6億4800万円を債務負担行為に位置付けた。

 補正額の内訳は一般会計が6億3890万円、特別会計が3100万円。特別会計は、全額が一般会計内で6億円余りを占める職員給与条例等改正分に伴う追加で、一般会計からの繰り出し金となる。

 ゼロ市債は、舗装等整備で14件、5億円、道路新設改良で16件、4億5000万円を設定。12月の公告、年明けの開札を見込んでいる。

 一般会計ではこのほか、ゼロ市債を除く債務負担行為の限度額約62億円を設定。保養センター駒岡や市民交流プラザといった、7施設の指定管理者制度関連で44億円余りを占める。

 道道西野真駒内清田線の盤渓北ノ沢トンネルでは、16年度当初の計上を予定していた道路新設改良費6億4800万円を債務負担行為に組み替えた。機械設備の製作期間が当初より長引く見込みのほか、複数工事が重なる現場の作業効率化を踏まえ、トンネル工区内の路盤や南区北ノ沢側の覆土といった道路改良、換気ファンなど機械設備を前倒すもの。ゼロ市債と同様の発注スケジュールを見込む。

 このほか、白石清掃工場発電能力回復に3億9500万円、衛星通信ネットワークシステム更新に3億1200万円、消防情報管理システム更新に3億4573万円などを限度額設定。

 また、肉付け補正で予算化したJR篠路駅周辺再開発に伴う連続立体交差事業調査の中で、JRに委託する駅舎概略設計の完了が年度内に間に合わない見通しとなったため、4550万円を繰り越し明許とする。

 可決されれば、15年度一般会計は0.5%増の9246億2808万9000円、特別会計と企業会計を含めた総額は1.5%増の1兆6003億6114万2000円となる。


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