道建設部は10日、2015年度ゼロ道債の建管別配分を明らかにした。10建管の総額は52億5200万円で、前年度と同額。札幌が唯一の10億円台だった。21日以降に各建管が工事情報を公表し、16年2月中旬から入札する見通しだ。(建管別配分額は本紙11日付1面に掲載)
ゼロ道債は、年度替わりの工事端境期に効率的な公共事業の執行を確保するため、翌年度に予定している単独の投資的事業を年度内に前倒しして発注する制度。
15年度は、事業別で道路が36億2000万円と全体の7割を占める。内訳は、局改が8億1200万円、区画線を施工する交安が4億9600万円、改築が23億1200万円となっている。
次いで多い河川は8億6000万円。砂防等は6億100万円で、建設海岸に3億100万円、砂防に1億8800万円、急傾斜に1億1200万円を配分する。
水産林務部の予算を執行する漁港等は1億7100万円で、内訳は漁港整備1億1100万円、漁港海岸6000万円となっている。
建管別の配分額を見ると、札幌が10億1900万円で最も多い。これに室蘭の5億5500万円、釧路の5億4900万円、帯広の5億3600万円、旭川の5億3300万円、網走の5億800万円が続く。
10日の第4回定例会本会議で、総額60億9438万円の補正予算を可決した。このうちゼロ道債は、15年度に支払う前金分と16年度債務負担行為分を合わせた60億円を措置。建設部が50億8100万円、水産林務部が5億5400万円などとなっている。
建設部は、起債事業の特別対策が45億8500万円、起債事業外で維持管理を中心とする公共関連単独が4億9600万円の内訳だ。