本別町は市街地の高齢者福祉ゾーン整備計画案をまとめた。老朽化が著しい町立特養老人ホームや養護老人ホームへの対応として、2期に分けて福祉施設を複数整備する。1期は事業費3億3600万円を投じ、2017年度に清流地区の地域密着型小規模特養老人ホーム(20床)を新築する予定。2期は9億5900万円を試算し、19―20年度に2棟目の地域密着型小規模特養(29床)や小規模多機能居宅介護事業所、高齢者共同住宅1棟10戸を整備する考えだ。
向陽町23の1にある町立の特養老人ホームと隣接する養護老人ホームは、築35年以上が経過して老朽化が進んでいる。また、個室がないことから建て替えを計画。利用者に合わせて在宅から入所施設にスムーズに移行できるよう、高齢者共同住宅と小規模多機能居宅介護事業所、地域密着型小規模特養を一体的に整備することにした。
清流地区には、高齢者共同住宅「清流のハウス8」と小規模多機能居宅介護事業所「清流の里」がある。このため1期で地域密着型小規模特養を建設し、2期で別の地区に3施設を整備することにした。
1期の地域密着型小規模特養は、北6丁目の清流の里と隣接して建設する。規模はW造、平屋、延べ990m²を想定。民設民営方式とし、清流のハウス8や清流の里を運営している本別町社会福祉協議会を運営主体とする方向で協議を進めている。16年度の設計、17年度の施工を目指している。
2期の施設規模は、建築面積で地域密着型小規模特養が1574m²、高齢者共同住宅1棟10戸は327m²、小規模多機能居宅介護事業所が255m²を見込み、3施設ともRC造、平屋建てを想定している。19年度に高齢者住宅と小規模多機能居宅介護事業所、20年度に地域密着型小規模特養をそれぞれ整備したい考えだ。
建設地は南3丁目の旧営林署苗畑跡地をはじめ、現特養老人ホームや国民健康保険病院(西美里別6の8)の隣接地などを候補に挙げている。