札幌市が一括審査型総合評価を土木B、舗装Bにも拡大

2016年02月18日 19時16分

 札幌市は総合評価方式の改正に伴い拡大した一括審査型の対象工事に、土木B等級の生活道路と舗装B等級のオーバーレイを加える方針を固めた。発注件数は、既に適用済みだった舗装Aのオーバーレイを含めて20件程度を予定している。秋元克広市長が公約に掲げる、地元企業の受注機会確保に関連する措置。

 一括審査方式の場合、応札者は配置予定技術者を1人に限定し、共通化した技術資料を作成。これを1部提出すれば試行対象工事の全部または受注を希望する案件の入札に参加できるため、工事発注が集中する時期、受発注者双方の負担軽減が図られる。

 市は、共通化した技術資料を審査・評価し、開札順に総合評価値が最も高い者を落札者とする。業者は1件の落札が決まった段階でそれ以降開札する案件の入札が無効となるため、同一業者による複数落札はできない仕組み。くじ引き抽選の影響で受注機会に恵まれなかった企業にもチャンスが出てくる。

 市は昨春、道路区画線塗装で初めて同方式を試行。その後舗装Aのオーバーレイでも実施したが、業界から適用拡大を求める声が上がっていたことを受けて、現行の一括審査型を踏襲する一括審査Ⅰ型と、より下位等級向けの一括審査Ⅱ型の2タイプに再編。技術力が高い企業や、地域インフラを担う企業の参加しやすさに配慮する。

 これらは、4―6月にかけて順次公告する見通しだ。


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