北海道建設業信用保証は1日、2016年2月の公共工事請負額(保証工事)を発表した。総額は、15年度に入り初めて100億円を割る79億5300万円と最少額を記録。前年同月に比べて54.7%減少し、3カ月連続のマイナスとなった。北海道開発局など国の発注が落ち込んでいる影響が大きい。15年度の累計は7000億円台で足踏みし、前年度同期を1316億4800万円下回っている。
2月は15年度の最少額を更新し、下げ幅は最も広がった。補正予算成立の遅れが影響し、いずれの発注機関も工事の発注をほぼ打ち上げているもようだ。
2月の内訳を発注者別に見ると、国が33億600万円と最も多いが、前年同月を63.6%下回っている。次いで道外自治体などを含むその他が19億1200万円で、31.5%減。道は16億4700万円で46%減少した。道内市町村は62.7%減の9億800万円にとどまった。
地域別では石狩と上川、空知の3管内が10億円台に乗せた。前年同月比で根室の5・6倍やオホーツクの2・2倍など3管内がプラスとなった。半面、日高は99.3%減の4200万円、桧山は34.4%減の1500万円と地域間格差が顕著になっている。
4月からの年度累計は7534億500万円で、前年度同期を14.9%下回っている。
内訳は、道内市町村が2425億7100万円で最も多いものの、前年度同期に比べて15.4%減少している。続く国が2296億7500万円で18%減。道は15.9%減の1501億7400万円だった。その他は唯一のプラスで6.2%増の855億2300万円。独立行政法人等が23.3%減の443億4200万円と最も落ち込みが大きく、地方公社は16%減の11億1700万円となっている。
胆振管内だけがプラスで、十勝が3割台、渡島と釧路、日高、空知、根室、上川、桧山が2割台の落ち込み。十勝が227億円、空知と上川が各193億円、渡島が183億円、釧路が126億円それぞれ減少している。