函館市は16日、新幹線時代に対応した「函館の顔」となるJR函館駅前市有地の有効活用に向け、函館駅前市有地等整備事業プロポーザルの募集要綱を公示した。中心市街地活性化策の一つで、事業用地は9887m²。20日午後2時から市役所で説明会を開き、7月1―13日に応募登録の申請を受け付ける。協定締結は9月下旬となる見通し。
事業用地は函館市若松町43の5ほか。市が公募主体となり、市、JR北海道の所有地を一体的に整備する民間事業者を募集。決定した事業者が10―50年の期間で賃貸契約を結ぶ。
用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率400%。にぎわいが期待できる集客力ある商業施設、公益施設といった複合的用途を有し、国際観光都市にふさわしい、デザイン性が高い、魅力ある施設の提案を求め、210台の公共用自転車駐車場を設定している。
応募資格は、法人または複数の法人で構成されるグループ。設計、建築、維持管理を請け負う法人を必ずしも構成員に含む必要はないが、設計を依頼する法人は1級建築士事務所登録、建築を担当する法人は特定建設業許可、維持管理する法人は建築物衛生法に掲げる事業登録を有し、それぞれが提案施設と同等規模以上の実績を持つことが条件となっている。
応募登録申請の後、応募書類の提出を7月27日から8月9日まで受け付け、9月のヒアリングを経て同中旬に最優秀提案者、同下旬に事業者を決める。6カ月以降18カ月以内で定期借地権設定を市、JRと結び、着工することとなる。
同用地は2013年に洋菓子店のペシェミニョン(本社・函館)を事業主体に協定を結んだものの、14年5月に白紙となった。その後、複数の事業者からの提案、問い合わせを受け、再公募に至った。
問い合わせは企画部計画推進室政策推進課、電話0138(21)3625まで。