苫小牧市植苗で計画されている森林保全・活用型のリゾート開発は、事業主体がMAプラットフォーム(本社・東京、以下、MAP)、施工を大成建設で進められることが分かった。MAPは大手デベロッパー、森トラスト(本社・東京)をはじめとする森トラストグループの森章代表が設立した投資会社。新しい枠組みで、今後の開発に弾みがつくのか注目される。
このリゾート開発は、道央道苫小牧東インターチェンジなどから近い森林地帯をエリアに、自然体験型スポーツや森林療法、森林滞在プログラムなどを提供するもの。「開発しないリゾート」をテーマとし、約1000haの敷地のうち、造成面積は約40haにとどめる。
整備に向けた開発行為は、のるでんばると(本社・苫小牧)を事業主体として2012年11月に許可。その後、開発面積や事業主体が森泉(同・東京)に変更された経緯がある。
MAPへの事業主体変更は、既存の計画を引き継ぐ形で5月25日付で許可。これまで佐藤工業としていた施工業者は、6月2日付で大成建設への変更が許可されている。
既存計画ではエリア内を5つの開発区域に分け、コテージ40棟(延べ約1万1300m²)、60室を備える1棟をはじめ、ホテル機能が計20棟(うち渡り廊下が6棟、延べ約3万6300m²)、診療所1棟(延べ約4300m²)、店舗9棟(延べ約1900m²)などを整備する内容となっている。これらの施設整備はほぼ未着手のもようだ。