道建設部は、全道10建管の2016年度舗装工事計画額をまとめた。繰り越しや15年度ゼロ国債、15年度ゼロ道債などを含む執行ベースで、前年度計画比5.6%増の71億7600万円に上る。公共、単独ともに増加した。10億円台は札幌の1建管で、前年度と同数。札幌など5建管が公共の伸びにより、前年度を上回っている。
社会資本整備総合交付金や防災・安全交付金などの公共は、札幌、小樽、旭川、稚内、帯広の5建管で伸び、4.6%増の31億2200万円。札幌は97.8%増、稚内は3・4倍、帯広は2・3倍となっている。
単独事業費を充てる単独は、旭川を除く9建管で増え、6.5%増の40億5400万円。室蘭は18.5%、札幌は17.5%それぞれ増加した。補修を中心とする単独が、新設の公共を上回るのは3年連続となっている。
建管別では、前年度の計画額が8億5400万円にとどまった札幌が、公共が伸びた影響で最多の12億2600万円(43.6%増)となり、10億円台を回復。
この後を旭川の8億6500万円(5.6%増)、帯広の8億4400万円(35%増)、網走の8億1900万円(21.9%減)が続く。最も伸び率が大きかったのは5億2200万円の稚内で88.4%増だった。
一方で5建管が減少。単独が1.4%伸びたものの、公共が58.5%減となった留萌は、10建管で最も減少率が大きい24.3%減だった。
過去5年の舗装工事計画額を見ると、11年度が90億300万円、12年度が71億9600万円、13年度が89億200万円、14年度が76億6200万円、15年度が67億9300万円で推移している。