ファミマが道内350店目指し新規に100カ所超ー20年度末

2016年07月19日 19時20分

 コンビニ大手のファミリーマート(本社・東京)は、2020年度末(同社決算期で21年2月末)までに、札幌を中心に道内で350店を構える計画だ。経営統合によるサンクスからの移行分が半数程度を占めるが、新規出店も100店を超える。19日には苫小牧に初進出した。

 ファミリーマートは06年に札幌市に初出店。以降、千歳、函館と出店エリアを拡大し、19日にオープンした苫小牧東病院前店を含め、道内に51店を構える。

 9月にサンクスやサークルKを展開するユニーグループホールディングス(本社・東京)との経営統合を控えているほか、セコマグループのセイコーフレッシュフーズ(同・札幌)と結んでいた合弁契約を15年3月に解消済みで、道内で本格展開する下地が整ってきている。サークルKなどは統合により、順次ファミリーマートに衣替えしていく。

 目標に掲げる店舗数は350。道内にはサンクスが約180店あり、既存のファミリーマートと合わせると約230店となるため、今後120店ほどを新規出店する形となる。350店のうち、札幌の店舗が4分の3程度を占める見通し。

 地方での具体的な出店エリアは明らかになっていないが、サンクスの道内店舗は道央、道南圏が中心で、これが軸となる見込み。

 店舗数の増加に伴い、弁当生産や物流といった同社と取引のある企業で、関連する設備投資が出てくる可能性もありそうだ。

 1号店がオープンした苫小牧市内でも、サンクスからの移行分を含めて17年度末で20店に乗せるのが目標。近隣の室蘭、伊達市でも1年以内の出店を視野に入れる。

 ファミリーマートの荒井良二北海道ディストリクト副統括部長は、コンビニが飽和状態とされる中、「マーケット自体は広がっている」とし、「出店に向けた用地等確保の活動や、フランチャイズオーナーの募集を積極的に進めていきたい」と話している。


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