道は、2017・18年度に向けた競争入札参加資格審査の改訂で、一般土木A等級のうちA1、A2両区分の在り方を検証する。A1の基準点を満たす入札参加資格者が、事前の申し出でA2を選択できる仕組みも継続するかどうかを協議。主観点の技術社会点は、女性に関する評価項目の新設を検討する。
一般土木は、ここ数年で予算が3割減る一方、A、B、C等級のシェアに大きな変化がないため、A等級を全道枠のA1と管内枠であるA2の2区分に分ける現行の等級区分を検証。
A1の基準点を満たしていても事前の申し出により、A2を選択できる最上位等級の区分に関する申し出書の仕組みは、継続するかどうかを検討する。この仕組みは、15・16年度資格審査から知事許可業者のみに適用対象を限定している。
A、B等級に分かれている鋼橋上部は、資格者数の減少などから格付けの廃止を含めて検討する。
技術社会点は、女性が活躍できる雇用環境の整備か、女性雇用の取り組みのいずれかを評価項目として新設する。
女性が活躍できる雇用環境の整備は「職業生活における女性の活躍支援」を新設し、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画の策定と、北海道なでしこ応援企業認定をそれぞれ評価することを検討。女性雇用の取り組みとしては、女性職員と女性技術者などの新規採用をそれぞれ評価する「女性技術者等雇用」の新設を検討している。
これらは、今後の検討本格化に向け、8月23日まで順次開く地方建設業協会との意見交換会で示し、受注者側の意見を聞くことにしている。