国立がんセンター全面建て替えが来年1月にも公告-入札は3月

2016年09月23日 19時14分

 国立病院機構北海道がんセンター(札幌市白石区菊水4条2丁目3の54、近藤啓史院長)は、2017年春に同センターの全面建て替えに着工する考えだ。規模は本館と別館を合わせて延べ3万6640m²とし、病床数430床を設ける計画。WTO対象工事として17年1月に公告し、入札は3月ごろの見通し。完成は19年2月を予定している。

 既存施設がある1万5633m²の敷地にS造、地下1地上8階の本館、市道菊水3号線を挟んだ第2駐車場の敷地3298m²にS造、4階の別棟を建設する計画。本館と別館はS造の上空通路で3階部分をつなぐ。307台の駐車場も設ける。

 新施設は一般病室400床、緩和ケア病室26床、ICU病室4床、手術室8室を設ける。医療機能は本館に集中させ、別館は事務所などが入る管理棟として使用する考えだ。

 工事は1、2期に分けて進める。1期では先行して第2駐車場に別棟を建設するほか、既存施設の南西側で直線加速器(リニアック)室などが入る病棟部分を取り壊し、本館半分の施工を進める。工期は16カ月をみており、18年6月の完成を目標とする。

 2期は残りの本館部分を進め、17カ月の工期で完成させる。本館、別館の基礎はともに直接基礎としている。基本・実施設計と工事監理者は石本建築が担当。11月に実施設計が完成する見込みだ。

 現在の北海道がんセンターは、建物延べ3万5614m²の規模で、一般病床数520床を構える。1999年の国立病院再編見直しに伴い、道内のがん基幹施設として位置付けられ、がん分野における診療・研究・教育研修・情報発信で先端の役割を担っている。

 築後30年以上が経過し、駐車場も手狭なことから改築を計画。地下鉄菊水駅とは約200mの距離にある、利便性の良い現在地で建て替えることにした。


関連キーワード: 医療福祉 建築

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 川崎建設
  • オノデラ
  • 北海道水替事業協同組合

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,469)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,309)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,177)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,111)
函館開建が国道5号の常盤川交差部に橋梁新設の可能性...
2024年04月17日 (784)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。