道建協が創立100周年記念式典-将来ビジョン掲げ次代へ一歩

2016年10月27日 19時12分

 北海道建設業協会は27日、札幌グランドホテルで創立100周年記念式典を開催した。これからの北海道づくりを担う建設業の役割と方向性などを明記した北海道建設業将来ビジョンを掲げ、次の一世紀に向けた一歩を踏み出した。岩田圭剛会長は「この式典を契機に建設業が北海道経済を担い、地域を支えているという社会的使命の重さを十分認識し、新たな決意を持って業界の振興発展と北海道の未来のために全力を尽くす」と決意表明した。

 岩田会長は、協会の歩みを振り返り「数多くの困難に直面してきたが、地域を創り、命と暮らしを守るという建設業の責務を果たしてきた」と自負し、伊藤義郎名誉会長をはじめとする先人や関係者に感謝の意を表明。続けて、「北海道の建設業者が、今日までの社会資本整備に総力を挙げて取り組み、地域の発展に貢献していることを誇りに思う」と強調した。

 さらに、若手技術者の育成と担い手確保を積極的に実践していく姿勢を示し、「北海道経済の発展の礎となる社会資本整備、維持管理に積極的に対応するだけでなく、災害時の対応にも行政と一体となって取り組む」と決意を込めた。

 石井啓一国土交通相は、台風被害における不眠不休での復旧対応に感謝し、「国土強靱(きょうじん)化へのさらなる協力を」と求めるメッセージ(代読・田村秀夫国土交通省北海道局長)を寄せ、全国建設業協会の近藤晴貞会長と高橋はるみ知事も、安全で安心な生活を守る社会基盤整備への貢献と協力を求めた。

 功労者表彰では、10年以上役員を歴任した17人を代表して草別義昭氏(小樽建設協会)、15年以上委員を務めた13人を代表して板谷薫氏(札幌建設業協会)に賞状と記念品を授与。特別顕彰として伊藤義郎名誉会長に記念のレリーフが贈られた。

 引き続き、萩原一利副会長が「レンガに刻む私のまち」「地域とともに生きる建設業を発刊した北大大学院の北海道開発政策論講座への寄付」「絵画・ポスター作品公募企画展」などの100周年記念事業を紹介。栗田悟副会長は、全7章で構成する「北海道建設業将来ビジョン」と、道内町村長と商工会長にインタビューした「地域とともに生きる」を披露した。

 オープニングでは、土木遺産や大型構造物、建築物などを紹介する「北海道の建設100年の歩み」のDVDを上映した。

 功労者表彰の受賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽役員表彰=草別義昭(小樽建協)、小金澤敏郎(室蘭建協)、森川基嗣(函館建協)、坂敏弘(札幌建協)、川島崇則(旭川建協)、西村幸一(網走建協)、岩田圭剛(札幌建協)、萩原一利(帯広建協)、宮坂寿文(帯広建協)、藤田幸洋(稚内建協)、堀松幹夫(留萌建協)、上田光夫(釧路建協)、中山茂(空知建協)、山本哲男(道建協)、遠藤哲夫(道建協)、林宏之(道建協)、牧野光博(道建協)

 ▽委員表彰=板谷薫(札幌建協)、宮永雅己(札幌建協)、平野良弘(札幌建協)、佐藤悦朗(留萌建協)、山田実(札幌建協)、太田秀明(旭川建協)、高橋則行(函館建協)、竹中勝好(札幌建協)、佐々木徹(小樽建協)、山崎清司(札幌建協)、中田孔幸(室蘭建協)、大和田稔(小樽建協)、高喜久雄(旭川建協)


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