護岸用ブロックの生産が26%増-道経産局調べの上半期動向

2016年12月07日 19時04分

 2016年度上半期(4―9月)の道内製品生産動向によると、台風被害の復旧などを要因に護岸用コンクリートブロック生産、出荷が前年度同期の実績を大きく上回る。6月末まで堅調だった鉄骨生産は21.4%減とペースを落とした。鉄筋用丸棒は前年度並みを保っている。(品目別生産量は本紙12月8日付3面に掲載)

 北海道経済産業局が一定規模以上の生産量を持つ事業所を対象に毎月調査している製品生産動向を集計した。

 護岸用コンクリートブロックは、生産量が前年度同期比25.9%増の7万1641㌧。生産が少なかった前年度に比べ、増加基調を維持している。8月末の台風災害の応急復旧需要などを反映し、出荷は6万579㌧と87.6%の大幅な伸びとなった。

 鉄骨や鉄構物といった建設向けの鋼製品は、札幌市の大型物件やTPP対策に伴う農業関連施設整備の需要から6月末にかけて好調を維持したが、7月以降はペースダウン。鉄骨は9月末で1万1567㌧と前年度同期を21.6%下回る。鋼構物は2万2724㌧で23.3%減と同様の動きとなり一服感が漂う。

 鉄筋コンクリートに使う鉄筋用丸棒は、生産が21万4155㌧で3.6%、出荷は21万7530㌧で3.2%とそれぞれ減少したが、在庫が前年度より3割ほど低い。

 関連の深い道内の生コン出荷量は16年度上半期(4―9月、北海道生コンクリート工業組合調べ)で188万m³と前年度同期を4.4%上回る水準にある。

 このほか、プレストレストコンクリート生産は9万5509㌧で4.9%、コンクリートパイル生産は7万1623㌧で10.3%、それぞれ増加。道路用コンクリート製品は2万3609㌧で19.8%減少、遠心力鉄筋コンクリート生産は11万456㌧で3.4%増加した。


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