小樽ジャンクションのフル化へ前向き-道の要望に東日本高速道路

2016年12月19日 19時18分

 東日本高速道路は19日、事業評価監視委員会(委員長・家田仁政策研究大学院大教授)を開き、道横断自動車道余市―小樽間(23・4㌔)を再評価した。余市方面から小樽インターチェンジに出られる構造にする小樽ジャンクションのフル化を道が要望したことに対し、同社は実現に前向きな考えを示した。

 委員会では事業の継続が会社の原案通りに了承された。2018年度の供用を目指す余市―小樽間の16年度末の事業進捗(しんちょく)率見込みは46%。事業費は、労務単価と建設資材価格の上昇により前回評価(14年度)より91億円増の1172億円となる見通しを報告した。

 今回の評価では、北海道開発局が整備する道横断自動車道倶知安―余市間が事業化されたことを受けて、30年度の計画交通量を余市―小樽西間で1日平均8000台から8500台に変更している。

 意見を提出した高橋はるみ知事は「小樽市内の高次医療施設への救急搬送時間の短縮や観光客の利便性向上などを図るため、小樽ジャンクションのフルジャンクションでの整備について特段の配慮を願う」と、小樽ジャンクションの形状変更を要望。委員からも「小樽で降りることができないと不便だ。検討しているのか。もしフル化すると事業費は増えるのか」と質問した。

 これに対し同社の担当者は「(フルジャンクションの)計画はあるが、高速道路保有・債務返済機構との協定には盛り込まれていない。必要性を認識しているのでコストを縮減する中でうまく事業化を図っていければと思っている」と答えた。


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