室蘭建管は2017年度、苫小牧市内での道央自動車道インターチェンジ新設に伴う仮称・苫小牧中央インター線に着工する。事業延長1・2㌔内で総土工量50万m³程度、自動車道本線をまたぐ約40m余りの橋梁などを計画。初弾工には起点となる国道276号側からの暫定土工を予定し、年度明け早々の発注を目指している。
同ICは、道央道の苫小牧東―苫小牧西ICの中間で、市街地中心部と直結する位置に開設される。地元にとって高速道路へのアクセス向上は悲願であり、道は要望を踏まえインター線新設を16年度に新規事業化した。
同年6月には国土交通省からの連結許可承認を受け、用地などの測量調査や補償交渉、東日本高速道路との施工分担協議といった着工に向けた準備を進めてきた。
形態はいわゆるトランペット型で、276号と道央道本線の交点から支笏湖方面へおよそ500m進んだ地点が出入り口となる。そこから本線に接続するまでの事業延長は最長1・2㌔、幅員は中央分離帯を含め14・5mで計画している。
工事内容は、切り土を主体とする土工を中心に、全体でおよそ50万m³を想定。構造物としては、道央道本線をまたぐ延長42m、1径間鋼単純複合ポータルラーメン式の橋梁整備や、市所管の遊歩道と交差する、起点側料金所手前へのボックスカルバート1基新設、本線へのアプローチ設置に伴い、本線下を通過している遊歩道の既設ボックスカルバート延伸が挙げられる。
総事業費は約30億円、20年度の完成が目標。今後、東日本高速道路との施工区分に関わる協議を経て、17年度は起点側の土工部に着工するほか、北電に委託して送電鉄塔の移設にも取り掛かる考えだ。