北海道開発局は8日、2017・18年度競争参加資格審査の格付け状況を公表した。一般土木Aの基準点は、前回(15・16年度)から20点引き上げて2180点に設定。前回の当初格付けに比べ、道内企業は砂子組(奈井江)と早水組(網走)の2者が昇格した。A等級の道内企業は25者で、前回より2者減った。B等級の基準点は10点上昇の1730点で、道内企業は2者減の268者だった。発注標準はいずれの資格も変更なし。開発局は、新たな格付けに基づく経常共同体(JV)と、格付け等級が昇格した者の希望で下位等級にとどまることができる特例措置の第1回申請を10日から受け付ける。
等級ごとの基準額(発注標準)は一般土木、建築、舗装、管、電気のいずれも前回と同じ。格付けの基準となる総合審査数値の客観点と技術評価点の比率は、6対4で変わらない。
一般土木の技術評価点数が最も高かったのは、宮坂建設工業(帯広)の1341点。これに中山組(札幌)の1315点、岩田地崎建設(同)の1279点、伊藤組土建(同)の1255点、岩倉建設(同)の1248点が続く。
一般土木の基準点は、A等級が20点、B等級が10点それぞれ上昇。A等級には砂子組、早水組の道内2者と、オリエンタル白石(東京)の道外1者が昇格した。降格は道内4者と道外2者。
B等級には18者が昇格し、このうち道内企業は木本建設(厚真)、折谷組(函館)、三ツ矢建設工業(苫小牧)、成田工業(新篠津)など14者だった。深田サルベージ建設(大阪)はD等級から2ランクアップした。一方でA、B等級からC等級に降格したのは26者だった。
建築は、6者がB等級からA等級に昇格。道内企業は、西村組(湧別)、山本工務店(北見)、田畑建設(江差)、福津組(古平)の4者だった。A等級からB等級への降格は9者。舗装でB等級からA等級に昇格したのは、河西建設(北見)の1者のみだった。
新たな格付けに基づく経常JVの資格申請は、1回目を10―21日、2回目を22―31日、3回目を4月1―30日の土日祝日以外で受け付ける。4回目以降は月1回。経常JVについては17・18年度から、JVを構成している企業同士が単体として同一入札に参加することを禁止する。
土木、舗装、建築を対象に、格付け等級が昇格した者の希望で下位等級にとどまることができる特例措置の申請は、1回目を10―21日、2回目を22―31日に受け付ける。資格決定日は、1回目が4月1日、2回目が同11日。15・16年度と同様に、過去2回の資格審査期間(4年間)に下位等級の経験があれば、等級が上がっても下位等級にとどまれる。