寿都町は2017年度、ニセコ町内の旧民間レストランを活用して、寿都の魅力を伝えるための情報発信施設を整備する。建物を改修して設備や内装などを一新するほか、延べ250m²ほどの商業施設を増築し、寿都の鮮魚など特産品を販売する。総事業費には約2億円を試算。ニセコの繁忙期である冬季のオープンを目指している。
ニセコ地区に集中する外国人観光客をどのようにして町内へ呼び込むかを検討していた寿都町は15年度末ごろ、ニセコ町曽我51の民間レストランが閉店するため、施設の買い手を探していることを知った。
そこで同町はW造、平屋、延べ265m²の施設を購入。これに改修を加え、寿都の情報発信拠点として活用することを決めた。築後13年が経過していることから設備類は一新し、寿都の食材を活用したレストランとして営業する。
また、W造、2階、延べ250m²ほどを増築し、ここでは寿都の鮮魚を含む特産品を販売する。いずれも、外国人が好む和モダンのデザインを取り入れるという。
冬季までにオープンさせるため、年度明け早々には実施設計を発注。なるべく早い時期に改修と新築を併せて主体、電気、機械の3分割で発注する予定。寿都町内外の建設業者による共同体を対象とした指名競争入札となる見込みだ。
同町の担当者は「近隣自治体に常設のPR拠点を設置する例は、おそらく道内初。これからさまざまなイベントを仕掛け、観光客を寿都に呼び込みたい」と意欲を示している。