道内35市の2017年度予算に占める工事請負費と建設改良費の総額は2488億9120万円となっている。前年度当初に比べ6.4%減少した。旭川や北見、函館など16市で前年度を上回り、100億以上を計上したのは6市、50億以上は11市だった。
35市の17年度一般会計と特別会計の工事請負費、企業会計の建設改良費や工事請負費を本紙が集計した。
100億円を超えたのは札幌、函館、旭川、釧路、北見、苫小牧の6市。50億円以上はこれらに加えて小樽、室蘭、帯広、岩見沢、江別の計11市となった。
前年度から倍増したのは赤平と根室の2市。最も増加率が高かったのは赤平市で、統合中校舎・屋体新築の工事費に6割に当たる15億5924万円を計上したことが影響し、2・7倍となった。次いで根室市は仮称・複合交流施設落石ふるさと館改築に3億6059万円、MICS事業関連に8億1000万円を盛り込んだことで2・1倍に膨らんだ。
一方、最も減少率が大きかったのは登別市で、鷲別小校舎整備が完了したことにより、42.6%減少した。
総額が最多の札幌市は、道路新設改良費に96億1511万円、街路事業費に63億4211万円などを計上。一般会計では80億3990万円減となり、全体で12.6%、148億2257万円減少した。
札幌に次いで多かった旭川市は、端境期だった学校建設が増加したほか、旭川空港内の観光バス駐車場整備などで空港費が10倍強、街路事業も2倍強の配分となり、全体で8.4%増加した。北見市は高栄E団地南台地区の2号棟や第2東町団地に着工するほか、留辺蘂小改築の20億3832万円を充てるなど、全体で17.2%前年を上回った。