函館市が亀田地区統合施設をS造に変更し6月にも実施設計着手

2017年05月09日 19時28分

 函館市は6月にも、亀田地区統合施設の実施設計に着手する。このほど取りまとめた基本設計によれば、当初はSRC造としていた構造をS造に変更したほか、車両は道道(産業道路)に面した北側を入り口専用ではなく南側と同様に出入り口とする。階数や規模は変わらない。2018年度から2カ年で施工し、20年4月の供用開始を目指す。総事業費には28億円を見込む。

 この施設は、亀田福祉センターなどがある美原1丁目の敷地3985m²に、同センターを含む5施設を統合・集約した複合施設を新築するもの。規模はS造、地下1地上3階塔屋1階、延べ6804m²(ピロティ部680m²除く)で計画している。

 1階に講堂や体育室、吹き抜けのホール、2階に高齢者交流スペースや娯楽室、遊戯室、3階に会議・研修室、テラスなどを配置。駐車場は地下に76台、1階ピロティ部分に20台、屋外に24台の計120台(うち公用車用5台)を確保する。

 市民の活動が建物の外からも見えるよう、ホールや講堂には開放的なガラスカーテンウオールを採用。白を基調とする外壁により、内部の木仕上げやれんがタイルとのコントラストを演出するほか、建物中央の光庭や外周の開口部を活用した自然採光・通風・換気を可能とし、省エネにも配慮する。

 実施設計は、基本設計を担当したかわしろ建築設計と引き続き随意契約を結び、18年3月までにまとめる。18年度は、亀田福祉センターと旧水道局亀田営業所を解体後に本体着工する流れ。本体工は6月議会での契約承認を見据え、分割発注する見通し。


関連キーワード: 建築 道南

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • オノデラ
  • 北海道水替事業協同組合
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,447)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,282)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,177)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,102)
函館開建が国道5号の常盤川交差部に橋梁新設の可能性...
2024年04月17日 (783)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。