江別市は、JR野幌駅周辺を再整備する「江別の顔づくり事業」の一環で、市民交流施設(仮称・市民の暮らし会館)新設を計画している。野幌駅南口の市有地に、民設民営でランドマーク施設を整備するもの。現在は事業者の公募条件などを庁内で検討しているところで、募集開始は早くとも敷地造成が完了する秋口以降となる見通しだ。
江別の顔づくり事業は、JR函館本線の高架化に合わせて、市が都心地区の野幌駅周辺の土地区画整理を進めるもの。北・南口広場整備や街路事業などを展開している。
市民交流施設は、2003年策定の中心市街地活性化基本計画で提言され、05年には都心地区整備基本計画に盛り込まれた。生活文化支援機能、行政サービス機能、情報発信機能を備えた野幌駅南口のランドマークと位置付けている。
総事業費20億円超を試算していたが、財政的事情から公設公営による整備を断念。一方、顔づくり事業の進展により野幌駅周辺の回遊性や集客性が高まったため、民設民営による整備は可能と判断した。
建設予定地は、野幌駅南口広場西側の市有地約3100m²。用途地域は商業地域(準防火地域)で、建ぺい率80%、容積率400%となっている。8月ごろ発注する野幌駅土地区画整理宅地整地その2で、大部分の敷地造成が完了する見通し。
民間事業者がここに施設を整備し、一部のスペースを市が賃貸か購入で活用する考え。土地の活用方法、施設に求める機能など公募条件を詰めてから、事業者の募集開始時期や選定方法などを固める。